オランダ政府、F1グランプリ開催にあたっての財政支援はしないと明言

 オランダGPが将来どこで開催されるかに関わらず、政府からの財政支援が行なわれることはなさそうだ。

 マックス・フェルスタッペンの高いステイタスと人気もあり、ザントフールトとアッセンの両会場はF1をオランダに取り戻すために競い合っている。なかでもザントフールトは、グランプリ独占開催の交渉期限が今年3月末であると見られている。

 昨年にザントフールトは実現可能性の調査を終えており、当地でF1を開催する費用を約4000万ユーロ(約49億7500万円)と見積もった。F1で広く行なわれているビジネスモデルにならえば、その費用の一部については州の助成金を受けることになる。

 しかしイベントには有益な経済効果をもたらす可能性があるにも関わらず、オランダの医療ケア兼スポーツ担当大臣を務めるブルーノ・ブルインスは、ザントフールトが州の財政支援を確保する望みを退けた。

De Telegraafは「問題なのは、F1開催にあたって政府からの税財源を使用することが正当かどうかということだ」とブルインスが下院に向けて提出した報告書に記したと報じている。

「政府としては、この件は当てはまらないという意見である」

 ブルインスは、オランダ政府がザントフールトのF1開催計画について必要な認可を得ることは支援すると主張しているが、F1の権利は「アメリカの上場企業の手にある」と指摘した。

 したがってブルインスは、政府の貢献は「不要であり、正当化できない」と語り、オランダの多くの大企業がオランダGP開催支援に関心を示しているとした。

 ブルインスはまた、F1レースのように毎年開催されるイベントへの財政支援は、国の推奨方針である1回限りのイベントへの財政割り当ての対象外だと語った。該当のイベントには、ヨーロッパ陸上競技選手権大会、世界スケート選手権、ツール・ド・フランスの最初のステージが含まれている。

 ブルインスはスポーツに割り当て可能な財源は、スポーツ振興と子供向けの運動プログラムに優先して使われるべきだと語った。

 ザントフールトが政府の姿勢を認識し、イベント開催を確実にするために努力を続ける一方、ライバルのアッセンも独自にF1レースを開催するという夢を捨ててはいない。

「我々は気持ちを高め続けている。我々は2020年にF1を開催するという競争の最中に、今もいるのだ」とアッセンの主催者であるリー・バン・ダムは語った。

「先週FOMから連絡があり、我々はすぐにまた会議の席に着くことになる。彼らは非常に単刀直入だから、我々が(話し合いの場に)必要なければ、そう言ってくるはずだ」