【TOPIC】タイの“トスカーナ”で、ポルシェのドライビングを堪能。

【TOPIC】タイの“トスカーナ”で、ポルシェのドライビングを堪能。

3回目を迎えた、タイのドライビングイベントに参加。

タイにおけるポルシェ・ミーティング「ダス・トレフェン(Das Treffen)」を知れば、ポルシェの人気はアメリカとヨーロッパが牽引しているという常識を取り払う必要があるかもしれない。このポルシェ・ミーティングを主催するのは、「GTポルシェ・タイ」の編集長であり、映像監督のシハブトル・ショムサイ。彼のことを友人たちは、親しみを込めて「テン」と呼ぶ。

昨年末、3回目の「ダス・トレフェン」に、テンは「カーブス・マガジン」のフォトグラファー、ステファン・ボグナーを招待した。タイ北部を舞台に行われたツーリングイベントを通して、ボグナーは素晴らしいドライビングロードを心ゆくまで体験し、ポルシェが世界中で最も楽しまれ、愛されている自動車ブランドであることを改めて理解したようだ。

 

パヤオ、チェンライをめぐり、チェンマイへ。

今回のイベントへの招待は、ロサンゼルス・モーターショーで新型911(992)が発表された直後に、ボグナーの元に届いた。第8世代の911が発表された今、時代を超越した魅力を放つ911シリーズを再考するには、ピッタリのタイミングだと彼は考えたようだ。

ボグナーはふたつ返事で参加し、スタート地点であるタイ北部のナーンに向かった。2日間でタイ北部の山岳地帯をめぐる400kmの旅は、パヤオ、チェンライをめぐり、チェンマイがゴールとなる。今回、彼がステアリングを握ったのは、「カイエン E-ハイブリッド」。走り出してすぐにタイ北部のドライビングロードに感銘を受けたようだ。

「タイに良い道があることは知っていましたが、このような素晴らしいワインディングロードを走れるなんて想像もしていませんでした。こういった道を走るのにカイエン E-ハイブリッドはぴったりです。だからといって、旧い911が向いていないとい言っているわけじゃありませんよ(笑)」

まるでトスカーナのような雰囲気をもつタイ北部。

世界中のあらゆる素晴らしい道を走ってきたボグナーだが、タイのワインディングロードに心から魅せられたようだ。彼はその雰囲気をイタリアのトスカーナに例えた。

「バンコクはかなり騒々しく混沌としている都市です。そんな都会を出発してタイ北部に着くと、まるでオアシスのようでした。チェンマイへと向かう道は、トスカーナのような雰囲気を持っています。丘を縫うように走る道は、コンディションも素晴らしく、天気も最高。しかも、食事が本当に美味しかった!」

「この辺りの道は、連綿と続くニュルブルクリンクのコーナーのように、切り立った緑の壁に囲まれています。景色全体を見ることなんて不可能ですし、高い森が天蓋のようで、まるで巨大なトンネルを通過しているような感じでした」

 

美しいコンディションの「911 SWB」。

タイは温度・湿度が高いため、年式の旧いポルシェの多くにもエアコンが装備されていた。参加車両、911カレラT、964RS、911カレラ3.0RSRレプリカなど、素晴らしいコンディションの個体ばかりだったが、ボグナーを最も魅了したのは、テンがドライブしていた「911 SWB」だ。

「とても珍しく、希少性の高いモデルです。特にタイの高級車に対する超高税率を考えると、この国で『911 SWB』を所有するのは簡単なことではありません。タイのポルシェ・コミュニティには情熱と深い知識があります。そして、ディテールへのこだわりの深さにも感銘を受けました。素晴らしいイベントに参加できたことは、非常に良い経験になりました。招待してくれたタン、そしてポルシェに、心から感謝しています」

今回のイベントに参加したボグナーがタイのポルシェ・ファンの深さに驚いたように、多くの人にとって、タイはビーチでのんびりするリゾート地というイメージだろう。それはタイ本国でも変わらない。「ダス・トレフェン」のようなドライビングイベントは、まだ一般的とは言い難いようだ。それでもタンは、こういった運転を楽しむ文化は、どんどん広がってくると考えている。