BNR34の最高峰ストリートスペック!第二世代Rの弱点を対策して長所を伸ばす老舗の技

BNR34の最高峰ストリートスペック!第二世代Rの弱点を対策して長所を伸ばす老舗の技

コストまで考え抜いた640psのRB26改2.7L仕様

ゲトラグミッションも独自技術でクロスレシオ化

とくに第二世代GT-Rの駆動系チューンに精通するショップとして知られる「オートギャラリー横浜」。32&33Rの泣き所とも言えるシンクロを強化した『スーパーシフトミッション690』は、もはやR乗りの定番メニューと言えるほどの人気を誇る。また、34Rにのゲトラグに対しても、独自のファインチューンやクロスミッションなどのメニューを用意する。

もちろんエンジンチューンにも力を入れており、パワフルで速い、そして扱いやすい仕様に仕上げてくれると評判だ。

そんな同店が手掛ける快速ストリートスペック。ニスモのエアロパーツで渋くキメたこのマシンは、街乗りからサーキットまで万能に楽しめることをテーマに製作されたユーザーマシンとなる。

エンジンは2.7L化したうえで、GT2530ツインタービンをセット。さらにVカムを導入することでRB26の弱点となっている低回転域のトルク不足を補なう。最高出力は約640psをマークしている。

これを受け止めるミッションは、ギヤ抜けや振動を抑える加工が施されたオートギャラリーのゲトラグ改コンプリートスペック。さらに6速ギヤまでクロスレシオ化することで、全速度域で途切れることのない強力な加速を実現している。

さらにオーリンズ車高調を軸とした足まわりは、イケヤフォーミュラの調整式アームの導入により、ブッシュ類のピロ化も果たし、スムーズでダイレクトなドライビングフィールを確保している。

こうした積み重ねによって、街乗りはもちろん、スポーティな走行であっても大パワーを過度に意識せずにアクセルを踏み抜けるフレキシビリティを手に入れた。

第二世代GT-Rの弱点を対策し、長所を伸ばすチューニングができるのもGT-Rにこだわっているプロショップならでは。この上質なチューンドマシンへと昇華したR34に、憧れを抱くひとも少なくないだろう。

取材協力:オートギャラリー横浜

ブローを機に排気量を2.7L化したというエンジン。これにVカムとGT2530ツインという組み合わせは非常にバランスが良いという。2.8L仕様とは違い純正クランクを使うので、コストも抑えられる。

万能を目指すRB26にジャストマッチと現在でも高い評価をするチューナーの多い名機GT2530タービン。現在は廃盤となっており入手できないのが残念だ。「これに代わるとしたら、ギャレットの2860RIIあたりかな」とはメカニックの小川さん。

GT2530クラスの2.7L仕様をさらにトルクフルに仕上げられるのがHKSのVカム。可変バルタイ化することで低・中回転域のトルクが増してRB26の弱点をカバーできる。

BNR34のゲトラグもO/H時期を迎える車両が増えてきた。このマシンはO/Hついでにギヤをクロス化したオリジナルの強化品を投入。トランスファーのプレート増しも行なっている。

サーキットも走るが、エアコンやカーステもそのまま。ロールバーも装着しておらず、目立つのはレカロシートを装着していることくらい。通勤から遠距離ドライブも苦にならない。

足回りはオーリンズ車高調で、スプリングレートはフロント12kg/㎜、リヤ10kg/㎜を選択する。アーム類はリフレッシュも兼ねてイケヤフォーミュラの調整式アームに交換。軽快な走りが蘇った。

275/35サイズのポテンザRE-71Rをセット。タイヤ外径は大きめとなるが、へんに跳ねてしまうこともない。ピロボール化の恩恵もあり、しなやかに足が動く!

オートギャラリー横浜 小川さん

「通勤から高速、そしてサーキットまで何でもいける仕様ですね。予算も考慮して純正クランクのままでいける2.7L仕様にしています。タービンはGT2430ですが、もっと上での伸びが欲しいならT517Zツインあたりもオススメです。ちなみにVカム付きの2.8L仕様にすると、これはスーパーチャージャー仕様なんじゃないかというほど、下からトルクフルに仕上がりますよ。お客さんの狙いに合わせて、いろいろな仕様を提案しますので、お気軽にお問い合わせください」