シュニッツァーを率いたチャーリー・ラム氏が急逝。11月に引退レースを戦ったばかり

 BMWモータースポーツは1月25日、チーム・シュニッツァーを長年率い、サーキットにおけるBMWの活躍に貢献してきたチャーリー・ラム氏が、1月24日に亡くなったと発表した。63歳だった。

 ラム氏は、異父兄弟であるシュニッツァー兄弟が1967年に立ち上げたシュニッツァー・モータースポーツに高校時代から加わり、1970年代からチーム・シュニッツァーのチームマネージャーとして活躍。70年代のヨーロッパ各地でのツーリングカーレースでのチャンピオンをはじめ、1990年代のイギリスツーリングカー選手権、全日本ツーリングカー選手権など、世界中でシュニッツァーのタイトル獲得に貢献した。

 また、スポーツカーレースでもニュルブルクリンク24時間やスパ24時間、さらにル・マン24時間でも優勝を獲得。市販車チューナーとしての名はもちろん、モータースポーツ界でもBMW最強チームのひとつとしてシュニッツァーの名を確立していた。

 そんなシュニッツァーを率いてきたラム氏は、9月にチームマネージャーおよびシュニッツァー・モータースポーツGmbHの経営を2018年限りで退任すると宣言。11月15〜18日に第65回マカオグランプリのなかで行われたFIA GTワールドカップでは、シュニッツァーのBMW M6 GT3を駆ったアウグスト・ファーフスが、“引退レース”となるラム氏に捧げる勝利を飾り、引退の花道を完璧なかたちで飾っていた。

 その後ラム氏は、12月8日に行われたBMWの恒例のシーズンエンドイベント『BMWモータースポーツ・シーズン・レビュー』にも出席していたが、BMWによれば「非常に短く、重い病気」により、1月24日に亡くなったという。

「私たちは、木曜日にチャーリー・ラムが亡くなったというまったく予想外のニュースを受けた。私たちの心からのお悔やみはラム家とシュニッツァー家に捧げられる」とコメントを残したのは、BMWモータースポーツ代表のイェンス・マルカルト。

「チャーリーが我々とともにいないということを受け入れるのは、非常に困難だ。彼は何十年にも渡ってBMWのレースに大きな影響を与え、彼のチームは多くの成功を祝い、そして彼自身のレースへの情熱を、世界中のファンが崇拝していた」

「チャーリーはこれから彼の新しい人生のチャプターを始めようとしていたばかりなのに、突然彼を失うことはショックであり、悲劇だ。我々はBMWモータースポーツの活動とともに、世界中で高く評価され、愛されてきた人物の喪失を悼む」

「チャーリー、本当にありがとう。私たちはあなたを失い寂しい」

 BMWモータースポーツはこの週末行われるデイトナ24時間、そしてチリのサンティアゴで行われるフォーミュラEを、チャーリー・ラムの思い出とともに戦うとしている。

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