【TOPIC】濡れた路面を自動検知! 新型ポルシェ911の「ウェット・モード」とは。

【TOPIC】濡れた路面を自動検知! 新型ポルシェ911の「ウェット・モード」とは。

Porsche 911 Carrera

ポルシェ 911 カレラ

ウェット路面を想定した新開発のシステム。

第8世代へと進化したポルシェ911(992)は、先代モデルからより強く、より速く進化した。しかし、最新の911の美点は、快適で安全なところにこそある。特に濡れた路面における「ポルシェ・ウェット・モード」は、911専用に開発され、今回初めて投入された。この革新的な運転支援システムは、濡れた路面を検知すると、状況に合わせてコントロールシステムを調整し、ドライバーに伝える機能を持つ。

ウェットアタック用ではなく、あくまでも運転支援。

「今回、投入された『ウェット・モード』は、濡れた路面においてドライバーに一貫したサポートを提供するために開発されました。 エンジンの最大出力を制限したり、最高速度を制限するシステムではないので、ヘビーウェット路面で高速走行する場合の保険として、使用するのはやめてください。あくまでも、本来の意味での『運転支援システム』となります」と語るのは、長年911の開発トップを務めてきたアウグスト・アハライトナー。

「ポルシェ・ウェット・モード」は、自動的に濡れた路面を検出し、アクアプレーニングの危険性をドライバーに警告する。フロントホイールハウジング内に設置されたセンサーが、水しぶきを検知。このセンサーはフロントウィンドウに備えられている雨滴検知ワイパーセンサーとは連動していない。ポルシェによると、例え降雨がなかったとしても路面にウェットが残っている可能性があるからだという。

システムがウェット路面を認識すると、ポルシェ・スタビリティ・マネジメント(PSM)とポルシェ・トラクション・マネジメント(PTM)の両システムが、通常よりも早く・敏感に作動。さらにタコメーター右のディスプレイに警告が表示される。

システム全体でウェット路面での走行をサポート。

「ポルシェ・ウェット・モード」が有効になっている場合、PSM、PTM、アダプティブエアロダイナミクス、オプションのポルシェ・トルクベクタリング・プラス(PTV)は、最大限の走行安定性を保証するように調整される。90km/h以降、可変式リヤスポイラーは走行が安定するパフォーマンスポジションまでリフトアップし、エアフラップは開放、アクセルペダル特性はフラットになる。また、PSMオフ機能とスポーツモードは作動しなくなる。

エンジンのトルク特性もより滑らかになり、8速PDKトランスミッションのシフトチェンジも自動的に適応。4WDモデルの「911カレラ4」では、より安全に走行するため、通常よりも多くの駆動力がフロントに伝達され、電子制御式リヤディファレンシャルのロック率も最適化される。

911の全モデルに標準装備。

システムの効果は、実際に新しい911をドライブすることで実感することができるだろう。特にウェットからドライや、ウェットパッチが点在するような状況、μが不安定な路面で効果を発揮する。システムは路面が湿っているだけでは発動しない。あくまでもドライブが危険な状況と判断された時に反応するという。また、ウェットだけでなく、雪上路面でもマニュアルでシステムをオンにすることが可能だ。

この「ポルシェ・ウェット・モード」は、911全てのモデルに標準で装備される。