GT3の強豪ローヴェ・レーシングがポルシェ911 GT3 Rでスパ24時間に参戦へ

 ニュルブルクリンク24時間耐久レースやVLNニュルブルクリンク耐久シリーズ、さらにブランパンGTシリーズ等で活躍するドイツの強豪ローヴェ・レーシングが、7月27〜28日に行われるブランパンGTシリーズのハイライト、スパ24時間に2019年リリースの新型ポルシェ911 GT3 Rで参戦することになった。

 ローヴェ・レーシングは2011年にメルセデスベンツSLS AMG GT3でVLNへの挑戦を開始し、2015年にはBMW M6 GT3へスイッチして活動の幅を大きく広げた。近年はBMWモータースポーツのカスタマーレーシングの代表格のチームとして成長し、2016年にはスパ24時間で総合優勝、2018年は総合2位に入るなど、一躍ヨーロッパのトップチームとしての活躍を見せていただけに、ポルシェへのスイッチにはGT3レース界にとっては大きな衝撃となった。

 チームはポルシェでブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに通年でエントリーするが、スパ24時間には1台はル・マン24時間ウイナーであるニック・タンディ、そして今季スーパーGT参戦も噂されるフレデリック・マコウィッキ、さらにパトリック・ピレの3人がトリオを組む。もう1台はディルク・ベルナーをエースに、ポルシェのヤングドライバーであるマット・キャンベルとデニス・オルセンがトリオを組む。

「ポルシェのように、モータースポーツで大きな成功を収めてきたメーカーが、最新の911 GT3 Rでレースをする我々のチームを信頼してくれていることは、我々にとっては大きな名誉だ」と語るのは、チームプリンシパルを務めるハンス-ペーター・ナウンドルフ。

「私たちはスパを心待ちにしている。多くの思い出がある最高のコースで、ふたたび勝利のために戦いたい。2016年の成功をもう一度楽しみたいと思っている」

 ただ、これでチームが完全にポルシェのカスタマーサポートチームになるかというと、そういうわけでもなさそうだ。BMWモータースポーツのカスタマーレーシング担当者によると、今季のニュル24時間にはBMWのサポートチームとして、BMW M6 GT3の2台体制で参戦することが決定しているという。今季はポルシェとBMWの両ブランドで参戦レースを分けて戦うことになりそうだ。

 ローヴェ・レーシングは、ドイツの中堅オイルメーカーであるローヴェ・ミネラロールヴェルクGmbHが経営するレーシングチームで、潤沢な資金をもつ。モータースポーツはもちろん、さまざまな文化活動のスポンサーを務めるほか、サッカーではブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントのオフィシャルパートナーも務めている。

 チームは今季、DTMドイツツーリングカー選手権にもBMWのカスタマーチームとして新規参入に向けた話し合いが重ねられているという。ローヴェ・レーシングの今後の動向にも注目だろう。

ホワイトにイエロー/グレーのカラーリングが施されたローヴェ・レーシングのポルシェ911 GT3 R
ニュルブルクリンク24時間 ローヴェ・レーシングの99号車BMW M6 GT3
ホワイトにイエロー/グレーのカラーリングが施されたローヴェ・レーシングのポルシェ911 GT3 R