デボネア(A32)には1UZを、フェアレディZ(S31Z)に2JZを! トヨタ大排気量NAユニット換装で現代のストリートにマッチする性能をGET!

デボネア(A32)には1UZを、フェアレディZ(S31Z)に2JZを! トヨタ大排気量NAユニット換装で現代のストリートにマッチする性能をGET!

トヨタのV8と直6を使い分け! デボネアとS31をベースにした異色換装術

車両ごとのキャラクターまで考慮するC&Yスポーツの旧車メイキング

向かって右側、1960年代のアメ車を彷彿とさせるのは三菱が誇った昭和のエグゼクティブカー、デボネア。1964年(昭和39年)にデビューし、マイナーチェンジを重ねながら1986年(昭和61年)まで販売が続けられた。1980年代になっても、いかにも前時代というスタイルのまま現行車として存在したことから『走るシーラカンス』の異名をとり、その特異なスタイルは一部カスタムマニアの間でもてはやされた。

ちなみに、デボネアは当時の自動車産業の先端であったアメ車をモチーフとしているのは見ての通りで、実際そのデザインにはGMのデザイナーが関与することで世に送り出されている。

そして左側は、チューンド旧車の定番ベースであるサンマル(インジェクションモデルのため正確にはサンイチ/S31)。

ここで紹介する2台は、どちらも偶然にも昭和52年式。また、さらなる共通点としてC&Yスポーツの手によって、どちらの車両もトヨタのNAエンジンへと換装が施されている。

しかも、その内容はそれぞれの車種のキャラクターをしっかりと引き立てるもの。デボデアには、大きなトルクで走るセルシオ用の4LV8エンジン「1UZ」をオートマで搭載。またサンマルは、3L直6エンジンの2JZを6連スロットル化するなど、よりスポーティにファインチューンして換装している。

まったく対照的にも思える2台の旧車に、思わぬ共通項が見いだせてしまうあたり、いかにもC&Yスポーツらしい異色でありながらもしっかりとスジの通ったチューニングを感じ取ることができるのだ。

取材協力:C&Yスポーツ

A32 DEBONAIR

MADE BY C&Y SPORTS

セルシオ用V8エンジン換装で高級感ある走りを手にした深海魚

高速クルーズもバツグンの大排気量!!

サスペンションにはまだ手を入れておらず、程よい抜けぐあいがアメ車よりアメ車らしいハンドリングになっているというデボネア。

大排気量V8エンジンのトルク向上効果はバツグンで、アクセルを軽く踏むだけでグイグイと車体が進んでいく。とにかくイージーな高速クルーズが楽しめる1台だ。

内装に関してはかなり痛みもあっためシートを張り替えリフレッシュ。旧車にありがちな“ヤレ感”を排除している。ホイールのチョイスやインテリアの色彩のせいか、大きな見た目の変更は行っていないにもかかわらず、しっかりとカスタムテイストを感じさせるのはオーナーのセンスと言える。

エンジン&ミッションはセルシオ用の1UZを換装。ECUまで合わせてのノーマル移植だが、それでも260ps/トルク36kgmの出力は十分な走行性能をデボネアにもたらす。エンジンはさすがセルシオ用というほど静寂だが、エキマニ&マフラー交換されたエキゾーストからは適度にV8的な脈動あるサウンドが放たれ、さらに雰囲気を作り上げている。

インテリアはセパレートシートに、コラム式オートマ。コラム機構をそのままにリンケージを加工しているのもデボネアらしさを保つため。また、インテリアはベージュを基調に貼り換えられている。

エクステリアは基本的にノーマルを保っているが、ホイールはカスタム感を演出するベビームーンに交換。タイヤサイズも205/55-16とむやみに大径/高扁平にしていないため見た目のバランスもうまく保たれている。


S31 FAIRLADY Z

MADE BY C&Y SPORTS

エアコンの利用も安心のフルコン制御! NAの2JZをファインチューン

快適性を保った6スロ仕上げ!!

2JZらしい高音質で乾いたエキゾーストサウンドがピッタリマッチするS31フェアレディZ。

日産RBエンジンの換装車両は多く存在するため、あえて排気量も多いトヨタの2JZエンジンを選んでスワップを行ったという。パワー志向のチューニングではないため、エンジン本体はノーマルのままだが、5バルブ4A-Gの純正多連スロットルを6連装したエンジンは、フィーリングがバツグンで、見た目も旧車らしい美観に満ちあふれる。

エンジン換装に加え、ブレーキもマスターまで新たな世代のスポーツモデルから移植することで、現在の交通事情にマッチしたものに仕上げられている。

エンジン内部はノーマルながら4A-Gのパーツを使い6連スロットル化。F-CON Vプロを使い約240psというから、定番のL型3L仕様と同程度のピークとなる。しかし、インジェクション仕様はアイドルアップも働き、エアコンも不安なく使うことができる。ミッションはJZA80スープラNA用の5速だ。

③ラジエターは3層式、電動ファンもF-CON Vプロでコントロール。

マフラーはメイン76φのストレート。テールはあえて当時風のタテデュアルのデザインをワンオフしている。

ブレーキマスターはブースターごとS14シルビアから移植、フロントキャリパーもS14用の4ポッドとされる。ホイールは15インチのワークマイスターCR01B。リヤには10Jの深リムをさりげなく履きこなす。

インテリアには、コブラのフルバケが2脚装備され、グランツのステアリングを装備するなど旧車のムードを大切にしたコーディネイト。