アジアン・ル・マンにオーストラリアラウンドが復活。ザ・ベンドで2020年開催予定

 AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズは1月17日、2019/2020年のシリーズカレンダーに南オーストラリアのベンド・モータースポーツパークを組み込むと発表した。

 AsLMSはACOフランス西部自動車クラブが統括する、ル・マン24時間/WEC世界耐久選手権をピラミッドの頂点とするル・マン・シリーズのアジア版。シリーズはLMP2、LMP3、GTの3クラスで構成され、各クラスチャンピオンはACOからル・マンへ24時間の招待権を得ることができる。

 近年は年をまたぐウインターシリーズとして全4~5戦が開催され、日本でも富士スピードウェイを舞台に4時間レースが行われている。

 そんなAsLMSの2019/20年シリーズにオーストラリアラウンドが復活する。その舞台となる“ザ・ベンド”は、2018年に南オーストラリアの州都アデレートから約100kmの位置に完成した同国最新サーキットだ。

 コース全長は7.77kmと常設サーキットではドイツ・ニュルブルクリンクの“ノルドシュライフェ”に次ぐ長さを誇り、85メートルの高低差がエキサイティングがレースを生み出すという。そんなベンドでは昨年、こけら落としレースとして、オーストラリアで人気を博すVASCヴァージン・オーストラリア・スポーツカー・チャンピオンシップの第11戦が開催されている。

 現時点でレース開催は2020年初頭と考えられており、カレンダーが確定すればオーストラリアでのAsLMS開催は2000年12月31日に行われたアデレートのストリートイベント以来、20年ぶりとなる。

2018年に完成し、8月にはVASCを開催したザ・ベンド
2018年に完成し、8月にはVASCを開催したザ・ベンド

「我々はかなり前からオーストラリアへの進出を検討していた」と語るのはAsLMSのマネージング・ディレクターを務めるシリル・テッシュ・ワーレン氏だ。

「私は昨年ベンドを訪れ、トラックと設備の高い水準に驚いたんだ。サーキットの管理チームの熱意を相まって、開催地を決定するのは簡単だったよ」

「オーストラリアへの遠征の可能性ついては、チームやドライバーのフィードバックは概ね肯定的だった。ベンドでのAsLMS開催は非常にエキサイティングなプロジェクトであるだけでなく、本当に素晴らしいイベントになる可能性を秘めているんだ」

 また、ベンド・モータースポーツパークのマネージング・ディレクターであるサム・シャヒン氏は「AsLMSをオーストラリアに持ち帰り、タイレム・ベンドとその周辺地域を世界に紹介できることをとても光栄に思う」とコメントした。

「ザ・ベンドの見据えるビジョンは、世界最高水準の国際イベントを開催するワールドクラスの施設となることだ」

「昨年、我々はVASCを開催し4万人以上のファンを集めた。これによって国際レースを実施する資格を確立する上で、大きな一歩を踏み出したと考えている。私たちがザ・ベンドの開設から3年目の2020年にAsLMSを主催することは、我々の野心に限界がないことを示しているんだ」