ダカールラリー:2019年大会でトヨタが初の総合優勝。ハイラックス駆るアル-アティヤが通算3勝目

 第41回大会となる2019年のダカールラリーは1月17日、最終日となる競技10日目が行われ、ナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)が2015年以来となる通算3度目の総合優勝を飾るとともに、トヨタにダカール初制覇の栄光をもたらした。

 史上初のペルー単独開催として争われた第41回ダカールラリー。総走行距離はおよそ5000kmと昨年大会よりも短縮されたものの、ステージのうち70%が砂漠や砂丘を越える構成で、従来と変わらぬ“世界一過酷なラリー”として争われた。

 TOYOTA GAZOO Racing SAから参戦したアル-アティヤは競技初日の7日に総合首位につける好スタートを切る。翌8日こそポジションを落としたが、競技3日目の9日にはふたたびトップへ返り咲いた。

 アル-アティヤは、その後もミスのない走りでリードを広げると51分27秒のリードをもって競技最終日へ。走行距離359km(ステージ距離112km)で争われた最終ステージで、アル-アティヤはリスクを避けた走りに徹し、トップと9分1秒差のステージ12位で完走。最終的に総合2位に対し46分42秒差をつけて総合優勝を掴んでみせた。

 第41回大会の10ステージ中3ステージでトップタイムを刻み、2011年、2015年以来の自身通算3度目の総合優勝となったアル-アティヤは「最高の気分だ。大会をとおして1度もミスをしなかった」と喜びを語っている。

「大会に参加した誰にとっても、本当に難しいラリーだった。(首位に再浮上した)競技3日目から着実にリードを広げ、12日の休息日前に充分なリードを築けたことが鍵だったね」

「トヨタやBFグッドリッチタイヤ、カタール、レッドブルなどのスポンサーには本当に感謝している。今年はすべてがうまく噛み合った年だった」

「トヨタにダカールラリー初勝利をもたらすことができたこともうれしいよ。最高としか言いようがないよね」

 総合2位にはホアン・ナニ・ロマ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)、総合3位にはプライベーターとして臨んだセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)が続いた。

 四輪市販車部門を争うトヨタ車体のチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデーはクリスチャン・ラビエル/ジャン・ピエール-ギャルサン組350号車が総合35位、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組349号車が総合39位でフィニッシュ。クラスではワン・ツーフィニッシュとなり、市販車部門6連覇を遂げている。

 トラック部門の日野チーム・スガワラは菅原照仁/羽村勝美組510号車が部門総合9位で完走を果たし、10リットル未満クラス10連覇を達成した。

 菅原義正/櫻井亜仁組517号車は競技序盤にリタイアを余儀なくされ、休息日以降はリタイアした車両で争う『セミマラソン』に参加していたが、14日の競技7日目を規定時間までに完走できず。こちらも無念のリタイアとなった。

 二輪部門は競技8日目の首位にたったトビー・プライス(KTM450)が逃げ切り優勝を手にし、KTMが部門18連覇を達成。総合2位にマティアス・ウォークナー(KTM450)、総合3位にサム・サンダーランド(KTM450)とKTM勢がトップを独占する形となった。

 部門制覇に挑んだホンダ陣営は一時、総合首位に立ってラリーをリードしたが、アクシデントやクラッシュ、メカニカルトラブルなどに苦しめられ、ホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダCRF450ラリー)の総合7位がベストリザルトとなっている。