【TOPIC】ポルシェが45年ぶりに復活するアイスレースに参戦!

【TOPIC】ポルシェが45年ぶりに復活するアイスレースに参戦!

オーストリア「ツェル・アム・ゼー」のアイスレース

2019年1月19~20日にかけてオーストリアのツェル・アム・ゼーにて開催される「アイス・レース」にポルシェ・モータースポーツからヴァルター・ロールとハンス-ヨアヒム・シュトックが参戦する。

ツェル・アム・ゼーは、サンモリッツ周辺と同じようにアルプスを背景にした息を呑むような素晴らしい景観を持つ冬のリゾート地。フェルナンド・ポルシェ博士はこのシュミッテンヘーエ山を頂く絵葉書のような美しい土地に家族の家、通称「シュットグート」を建てている。

1930年代にスイスのサンモリッツで行われていた凍結した湖で御者のいない馬車にスキーヤーを引っ張らせるという、ちょっとしたアクティビティをオーストリア人は壮観なイベントに変えてみせた。

ポルシェ・ドライバーが対決した氷上のグランプリ

ツェル・アム・ゼーの住人は、さらにショーを派手に演出するためにスピードアップのアイディアを思いつく。勇敢なスキーヤーを牽引する馬をオートバイに変更したのだ。このイベントは1937年には大人気を集めていたが、1952年からフェルナンド・ポルシェ博士が主催者に加わり、オートバイや自動車による氷上のグランプリレースとして開催されることになった。

次なるステップはポルシェ自身がファクトリーチームを組み、「ポルシェ356クーペ」や「550スパイダー」を送り込むことだった。リチャード・フォン・フランケンベルグやフリッツ・“フシュケ”・フォン・ハンシュタインら、ポルシェのワークスドライバーが地元のオットー・マセやアーネスト・フォーゲルと熾烈な戦いを繰り広げた。

中でもインスブルク出身で、片腕のドライバーだったオットー・マセは、自ら設計したモノポストの 「ポルシェ・スペシャル」を駆って無敵の存在だった。アーネスト・フォーゲルもまた自身でレーシングカーを開発しており、中央ヨーロッパを舞台に様々なレースで活躍。オーストリアのポルシェ・クラブ会長としても、その名を知られている。

1974年以来となる伝統のイベントが復活

氷上の王者を決めるレースとして、大人気を集めていたツェル・アム・ゼーの「アイスレース」だったが、1974年にメルセデス・ウニモグで参加していたドライバーが湖に転落。それ以降、行われることはなく、歴史の1ページとなっていた。

そして、フェルナンド・ポルシェ博士の孫であるフェルディナント・ポルシェは、この素晴らしいアイスレースの復活開催を決めた。1月19〜20日、21世紀初開催となるツェル・アム・ゼー飛行場にはレーシングカーやヴィンテージカーの展示も予定されている。

前述のようにロールやシュトックといった伝説のドライバーに加え、GTレーサーのリチャード・リッツ、元F1ドライバーのマーク・ウェバーらが氷上で様々なポルシェ製スポーツカーのステアリングを握る予定だ。