【東京オートサロン2019】これぞBNR34リアルチューンド! “地味”の内側にあるチューナーの拘りに乾杯 【Kansai SERVICE】

【東京オートサロン2019】これぞBNR34リアルチューンド! “地味”の内側にあるチューナーの拘りに乾杯 【Kansai SERVICE】

流行に流されないトップチューナーのGT-Rチューニング論

最新のGTIII-4Rタービンでセットアップ

理論派チューナー向井さん率いるKansaiサービスのブースで一際人気を集めていたのが、このBNR34だ。

実はこの34R、kansaiサービスがデモカーとして1999年に新車購入したVスペック N1なのである。走行距離はわずか2万8000km、BHオークションに登場したなら間違いなく数千万円のプライスがつくであろう超極上車!

「めちゃくちゃ思い入れが強いから売らんよ! 一生大切にするわ!」とは向井さん。

このGT-Rは、これまで開発車両という位置付けで様々なテストを繰り返したきた。ビッグシングル仕様にはじまり、ツインターボや排気量アップ、Vカムなど、RB26DETTチューニングの可能性を追い続けた言わば戦友だ。

第二世代GT-Rの価値が改めて見直され、世界的に人気が高まっている状況を考慮してそれまでのGT-RSツインターボ仕様から、最新のGTIII-4Rシングルターボ仕様へとアップデート。ハイエンドのBNR34ユーザーへの新しい提案として車両を出展したのだ。

GTIII-4RはHKSが開発した新世代タービンだ。TO4Zの後継モデルとして小型軽量ながら700psオーバーの風量を誇る。このタービンの性能を活かすために腰下はHKSの2.8Lステップ2で排気量を拡大し、ヘッドにはVカムを装備している。制御はもちろんF-CON Vプロ3.4だ。

向井さん曰く「ものすごくマイルド。ビッグシングルやけど下からブーストも追従するし、ポン付けからのステップアップには良い選択やと思う」とのこと。

エンジンルームで存在感を主張するタワーバーは、Kansaiサービスのオリジナルにして大人気商品だ。通常のオーバルシャフトに対して約3倍の強度を有するアルミ目の字断面ツイン構造を採用している。価格は3万9000円だ。

インテリアはストック状態をキープしつつ、リヤ4点+サイドバーで構成されるKansaiサービスのリフレッシュバー(9万8000円)でu剛性アップを狙う。

このアイテムは、メインアーチをBピラー止めにすることにより高い剛性を確保し、サイドバーは乗降時を考慮した角度で設定されているストリート用ロールバーだ。後部座席のスペースも確保できるレイアウトのため、室内スペースの犠牲を最小限に抑えられるという願ったり叶ったりの剛性アップパーツなのである。

サスペンションはHKSハイパーマックスIIIスポーツで固め、ブレーキにはプロジェクトμのレーシングキャリパーキットをインストール。適度に落とされた車高が上品だ。

美しい5本スポークが特徴のホイールはアドバンレーシングGTの19インチ(F 10J+15 R10.5J +15)、タイヤは前後275/30サイズのネオバAD08Rを合わせている。

エクステリアはKansaiサービスのカーボンシリーズ(サイドステップ/リヤアンダースポイラー)で武装。ボンネットもKansaiサービス製だが、現在は廃盤になっている。

煌びやかなショーカーが溢れるオートサロン会場で、ステッカーすら最小限しか貼られていないこの34Rは確かに地味だった。しかし、向井さんは言う。

「ウチのデモカーはお客さん目線なんです。参考にならない改造はせんよ。目立つのは他のショップさんに任せればええねん。ボクはそう思う」。