復活間近の新型『トヨタ・スープラ』。先行発表された2台のレーシング仕様車をビジュアル比較

 2018年3月のジュネーブモーターショーで、先代の生産終了から16年ぶりに姿を表した『トヨタ・スープラ』。現在までにロードゴーイングモデルに先駆けて、2種類のレーシング/レーシング・コンセプトが発表されているが、改めてこの2台を見比べてみよう。

 ジュネーブでお披露目されたスープラ、正式名称を『GRスープラ・レーシングコンセプト』というマシンは、TOYOTA GAZOO Racingが手がけるGRブランドのスタディモデルとして生み出されたコンセプトカーだ。

“ロングノーズ&ショートデッキ”という伝統的なスポーツカーのフォルムを纏いながら、大型リヤウイングやディフューザー、フロントには片側2枚のカナードを装備したコンパクトなボディには、レーシングカーではお馴染みのカーボン・コンポジット素材が採用されている。

 開発および製作はドイツのトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)が担当。サスペンション、ホイール、タイヤ、ブレーキといった足回りにはレース専用部品が組み込まれた。

 一方、GRスープラ・レーシングコンセプトと比べて大型な体躯を持つスープラは、NASCARエクスフィニティ・シリーズ仕様だ。

 18年7月にアメリカで公開されたこのマシンは、現行のカムリに代わって19年シーズンからNASCARエクスフィニティ・シリーズに実戦投入されるもの。アメリカのモータースポーツ活動拠点であるアメリカ・トヨタ・レーシング・デベロップメント(TRD)と、南カリフォルニアに拠点を置くキャルティ・デザイン・リサーチが開発とデザインを担当している。

 そんな2台の新型スープラを見比べてみると、フロントマスクこそ共通のテーマがみられるが、それ以外ではまるで異なるタイプのようにも見える。レーシングカーが各カテゴリーの規定にあわせてスタイルを変化させるのは珍しいことではなく、GRスープラ・レーシングコンセプトとNASCAR仕様モデルをとってみても、そのデザインは大きく異なる。
 
 しかし、あくまでも想像の域を出ないことを断っておくが、このことから市販版スープラにはクーペ以外の派生モデルが存在し、名前を共有する別タイプのモデルが登場する可能性もあるのではないだろうか。

 まもなく登場するとみられるロードゴーイングモデル含め、今後いくつのレーシング・スープラが誕生することになるのか楽しみなところだ。また、東京オートサロン2019で発表される3台目のスープラ“スーパーGTコンセプト”がどのようなスタイルで登場するのか、すでに公開されている2台を基に想像を膨らませてみよう。

GRスープラ・レーシングコンセプト(左)とスープラNSACARエクスフィニティ・シリーズ仕様(右)
GRスープラ・レーシングコンセプト(左)とスープラNSACARエクスフィニティ・シリーズ仕様(右)
サイドビューを比較すると2台のデザインが大きく異なっているのがよくわかる
サイドビューを比較すると2台のデザインが大きく異なっているのがよくわかる
エキゾーストパイプはスープラNSACARエクスフィニティ・シリーズ仕様が2本出しなのに対してGRスープラ・レーシングコンセプトは中央1本出し
エキゾーストパイプはスープラNSACARエクスフィニティ・シリーズ仕様が2本出しなのに対してGRスープラ・レーシングコンセプトは中央1本出し
スープラNSACARエクスフィニティ・シリーズ仕様とGRスープラ・レーシングコンセプトの走行イメージ
スープラNSACARエクスフィニティ・シリーズ仕様とGRスープラ・レーシングコンセプトの走行イメージ