NDロードスターに異次元の旋回性能を与える老舗のチューニングアプローチを公開!

NDロードスターに異次元の旋回性能を与える老舗のチューニングアプローチを公開!

ロードスターらしさを徹底追求するチューニングアプローチ

駆動系まで煮詰めたトータルセッティング

2018年6月にマイナーチェンジが施されたハードトップのRFモデルを、いち早く仕上げたジョイファスト。

モデルチェンジ後も『ロードスターらしさを追求する』というジョイファストのテーマは変わらない。足まわりを中心に、エンジンや駆動系まで含めたトータルバランスを徹底的にブラッシュアップし、オーナーの求めるステージに最適な組み合わせを提案する。そして、このデモカーはジョイファストの提案するロードスターらしさを楽しむにあたって、究極ともいえる仕上がりとなっている。

まずは、乗り手に素直な挙動が伝わるよう、前後アームのピロ化でブッシュの無駄な動きを排除。そこから活きるのがオリジナル3ウェイダンパーのセッティングだ。伸び側を独立し、縮み側を要求される減衰力の異なる低速、高速ごとにセットすることで、通常の車高調では対応しきれない全域のストロークに対応する。

そして、機械式LSDも重要なセッティングパーツのひとつとして使っているのもジョイファストならでは。オン側、オフ側それぞれにカム角を設定し、プレートの組み合わせでまで考慮することで純正トルセンの延長のような回頭性を維持したまま、きっちり立ち上がりのトラクションをかけられる仕様を実現。とくに、パワーのより増えた後期型で恩恵が大きくなるパーツのひとつと言えるだろう。

ここまで聞くと一般のユーザーにはハードルが高いように見えるが、あくまでこのデモカーは究極を求めた例に過ぎない。伊佐治代表が「ウチでロードスターをイジるときの楽しみのひとつは、個々のパーツを換えた直後の違いの変化の大きさです」というように、段階を追ったチューニングメニューも用意されている。

まずは車高とアライメントを適正化し、タイヤグリップを上げてキビキビとした走りを手にれるのがファーストステップ。次は運転しやすさがまるで変わるペダルの調整。サーキットユースを狙うならここでブレーキの容量が不安になるが、ジョイファストでは摩材を特注したパッドへの交換で対応する。

次なるステップが車高調の交換。もちろん3ウェイがベストだが、その減衰特性を再現しつつより低コストな通常の1ウェイタイプもラインナップする。これを最大限に活かすのがアームのピロ化だ。ここでも予算のかかるフルピロ化のほかに、最も効果を発揮する片側4箇所ずつのピロ打ち換えによるハーフピロ化プランも用意されているので、目標や予算に応じてまずは相談してみてほしい。

取材協力:ジョイファスト

スペック

エンジン:PE-VPR HKSフラッシュエディターJOYSPL(開発中)

駆動系:JFSPEED機械式LSD

サスペンション:JFSPEEDアラゴスタタイプSプレミアム3ウェイ(KYBレーシングスプリングF13kg/mm R7kg/mm)、フロントロアアームピロ打ち換え、リヤピロアーム他

ブレーキ:FアクレZZC Rアクレ×JOYFAST 700+2

タイヤ:イーグルRSスポーツSスペック(205/50R16)

ホイール:TWS T66-JFD(7.5J+28)

インテリア:JOYFASTステアリングスイッチ移設KIT、アクセルペダル、厚底A7ミリ幅延長トッププレート

エクステリア:ダムドフロントスポイラー、ヴェロックスリヤディフューザー ほか

エアロはダムドのフロントスポイラー、ヴェロックスのリヤディフューザーという構成。前後に履くホイールはTWS T66-JFD(16インチ7.5J+28)ジョイファストオリジナルモデルで、必要以上にタイヤグリップを上げず、メカニカルグリップによる軽快さを活かす205幅に合わせたサイズ。

放熱性アップのためにローターがブレンボ仕様に換えられているが、ブレーキそのものはラジアルならパッドの交換でほとんどのステージに対応可能だという。フロントにアクレZZC、リヤに摩材を特注した700+という荷重移動による旋回性能アップを狙うセット。

JFSPEEDアラゴスタタイプSのプレミアム3ウェイタイプ(39万円)を装着。スタンダード(35万円)に、バネの動きをスムーズにするボールベアリングシートを上下に追加したモデルがプレミアムとなっている。

前後ダンパーとも別タンクにより縮み側の低速、高速という2ウェイ調整が可能に。低速は拳ひとつ分のハンドルの動き、高速はブレーキ時の沈み込みや段差に乗った際の動きというふうに、別々な減衰特性を要求されるタイミングで理想的な動きを実現する。

デモカーはフルピロアーム化されているが、純正アームのブッシュを打ち換えるハーフピロ化プランもある。トーコンリンク、ロアラテラルリンク、ロアトレーリングリンク、ダンパーの片側4箇所で、接地感が増し減衰1クリックの変化がより分かりやすくなる。街乗りでも十分体感できるレベルだそうだ。

バネレートには前後アームの長さの違いを考慮し、ホイールオフセットの違いを計算したレバー比を元に計算するホイールレートを適用するのがジョイファスト流。この車両はフロント7.2kg/mm、リヤ7kg/mmのホイールレートを実現するため、フロント13、リヤ7kg/mmのスプリングを使用している。

ストロークの余りが極端に大きいクラッチペダルを調整するクラッチストッパー(2700円)は販売実績1000セットを超える人気アイテム。アクセルはペダル厚底(6300円)とブレーキ側に7ミリ延長するプレート(3000円)によってヒールアンドトゥの操作性をアップする。

ブリッドのジーグIIIは背中のクッションを加工し、より体幹で挙動を感じられるようにという工夫をしている。社外ハンドルに換えても街乗りに便利な純正ステアリングスイッチを使えるように移植用ステーのキットも販売中だ(2万6000円)。

後期型の純正26psアップをそのまま活かして吸気系はノーマル。ロードスター各車にHKSフラッシュエディターを使い、ピークパワーを狙うのではなく純正のネガを消すカタチでアクセルのツキのよさを重視したECUチューンも用意。後期型RF向けセッティングも鋭意開発中だ。

一般的な1.5ウェイ、2ウェイではなく、オン、オフ側両方のカム角の調整とプレートの組み合わせによって、ステージごとにベストな動きを実現できるオリジナルLSD(14万1000円)。回頭性の良さとトラクションのかかりを両立し、純正トルセンをグレードアップした感覚で扱える。12万8000円のカム角固定タイプもある。