GT-Rキラーの異名を持つ伝説のサバンナ(RX-3)に現代のチューン&カスタム技術を注入!

GT-Rキラーの異名を持つ伝説のサバンナ(RX-3)に現代のチューン&カスタム技術を注入!

まだまだ現役のサバンナRX-3! 時代を超えて愛されるREチューンドの勇姿!

ロータリー伝説の幕開けを飾った名車を現代風にイジる!

コスモやファミリア、ルーチェなどに続く、マツダのロータリーエンジン搭載乗用車として5車種目となったのがRX-3(輸出名称)で知られるサバンナ。

その輸出名からもわかるように、最後のロータリー搭載車となったRX-8やピュアスポーツの代名詞RX-7などにとっては、直系のご先祖モデルということになる存在。そして、12Aエンジンを搭載した後期モデルがハコスカRとデットヒートを繰り広げ、50連勝を食い止めたなど多くの逸話を持つ名車だ。

そんなサバンナをベースにしたチューニング&カスタムマシンは、実は海外にも多く存在するほど、ファン層の広い車種でもある。

ここで紹介する2台のうち、4ドアの前期モデル(左のグリーンパール)の車両は、とくにロータリー人気の高いオーストラリアでドラッグスタイルのショーカーとして製作されたもの。

日本へと里帰りして公認(!?)車検を取得、トップフューエルレーシングで手直しとメンテナンスが行われ、オーナーの元へ届けられた。

その内容は、インテリアからエンジン、サスペンションまで“走り”と“飾り”両面でまさにスキなし。完璧なRX-3カスタムチューンドと呼べる完成度だ。

コスモ用の13B-Tをベースにサイドポート化されたエンジンには、ギャレットの大型タービン(GT4294:T51RTとほぼ同サイズ)を装着し、530psを発揮するモンスターっぷりだ。サスペンションもフォードの9インチナローデフを装備するなど、ドラッグコースに持ち込んでもかなりいい数値をたたき出せそうなスペックを誇る。

一方の右側、ブルーの後期型2ドアGTは、日本国内でチューニング&メンテナンスされ、大切に維持されてきたものだ。

方向性としては等長リンク化や前後コイルオーバーの車高調など、サーキット色が強く感じられるストリート仕様。

このクルマの注目点は12Aエンジンのまま13Bの吸気系を移植してパワーFC制御していることだ。ちなみに、このサバンナがトップフューエルレーシングに入庫した理由は、エンジンを13Bペリ仕様へと変更するためということだ。

12Aのサイドポート仕様で見込めるパワーは約180ps、対して13Bペリ仕様で見込めるパワーが約300ps弱。車重が900Kg以下(カタログ値)であることを考えると、劇的に軽快なマシンに仕上がることだろう。

取材協力:トップフューエルレーシング


サバンナ(RX-3/後期型2ドアGT)

12Aのサイドポート仕様をパワーFCでインジェクション制御。ただのクラシックチューンドでない、ネオ旧車的な作りとなっている。しかし、このエンジンは13Bペリに換装される予定とのことだ。

12Aエンジンにアダプターを介して13B-Tのインマニをセット。トップフューエルレーシングの熊木さんによると、あまり多く使われた手法ではないという。

マネージメントはパワーFCによる電子制御。点火信号などはデスビを加工し、日産用と思われるクランク角センサーが装着されている。

フロントにはFD3S用のキャリパーを移植、また前後ともディスク&5穴化されるなどしている。

峠仕様か、サーキット仕様として製作されたのかと思う要素のひとつがフロントまで入れられたロールケージ。ボディ剛性が求められるステージにむけて作られたのは間違いなさそう。

リヤサスペンションは等長アーム化された4リンクに、コイルオーバーの車高調。リーフリジッドのオリジナルに比べ、大きく性能が上がっていることが想像される。


サバンナ(RX-3/前期型4ドア)

コスモ用の13B-Tをベースにサイドポート拡大加工されたロータリーエンジン。ブースト圧1.3キロで530psを発揮。タービンはギャレットのGT4294だ。

競技のレギュレーションによるものか、マニュアル操作のトルクコンバーターミッションを装備。ベースミッションがジャトコ製というは珍しい。シフト後方の物体はコンピュータの調整用コマンダーツール。

トランクルーム内には安全タンクなど燃料系パーツが整然とレイアウト。ナローデフ化にあたっては、フロアを内側につめるようなインナーフェンダーの加工がされている。

フォードの9インチデフ(ホーシング)をナロー化して搭載。500psオーバーの出力をしっかりと受け止める作りとなっている。マフラーはトップフューエルレーシングで点検の際に作り直したものだ。フルストレートながら大型のサブタイコを入れ、消音・高性能の両立を狙っている。溶接の美しさなどは職人技だ。

HIDヘッドライトはもちろん、各部の灯火や室内の装飾などLEDチューンも徹底。さすがショーカーとして作られただけある。オーディオをインストールしながら内装もフルカスタム。走って魅せて、どちらもいけるサバンナというわけだ。