RX-8をHKSのGTスーパーチャージャーでドーピング! NAのフィーリングを崩さない高圧縮+過給機という選択肢

NAロータリーの特性を受け継ぎつつ低速トルクを大幅に増強する!

遠心式スーパーチャージャーという選択

ロータリーチューンを得意とする静岡県のRSパンテーラが製作したRX-8は、13B-MSPのスーパーチャージャー仕様だ。圧縮比を落とすことなく、HKSのGTS8550遠心式スーパーチャージャーを装着。インジェクターを550ccに大容量化し、純正ECUのデータを書き替えて制御している。

「RX-8に初めて乗ったとき、RX-7よりパワーはないけれど吹け上がりの気持ち良さは上だと感じたんです。だからこの吹け上がりの良さを残しつつ、トルク不足を補いたいと思い、遠心式スーパーチャージャーを取り付けることにしたんです」とは代表の佐藤さん。

遠心式のメリットは、低回転から高回転までブースト圧が直線的に高まりながら過給されることだ。元々のNAのエンジンフィールを残しつつ、排気量アップしカムを入れたかのような特性になる。この図式をNAロータリーに当てはめようとチョイスしたわけだ。

しかし、圧縮を落とさずにGTS8550を取り付けて制御するのはなかなか難しく、開発はトライ&エラーの連続だったという。とくに13B-MSPはハウジングの強度が弱く、パワーを上げていくとすぐに割れてしまうのだとか。

そこで、独自に研究を重ねてハウジングの補強方法を見つけ、さらにローターのアペックスシールにはFD3S用の3分割タイプを加工して流用。パワーを上げると壊れてしまう部分をひとつひとつ改良しながら、サーキット全開走行にも耐えられる仕様を完成させたのだ。

パワースペックは、最大ブースト圧は0.8キロで約320psのパワーと29kgmのトルクを発生。RX-7のブーストアップ仕様と同等レベルの戦闘力を手にすることができたというわけだ。

取材協力:RSパンテーラ

最初はGTS7040を使っていたものの、高回転までパワーが伸びる特性にするためにワンサイズ大きいGTS8550へと変更。レブリミットまで続く気持ちの良い吹け上がりを実現している。

純正のエアフロを使用し、純正ECUを書き替えてスーパーチャージャーに対応。もともとNAエンジン用のECUを過給機に対応させるデータ変更も大変だった。