ネオストレート6エンジン+AT換装で日常を快適に楽しむ今時の240Zライフ

トラブルフリーな日常使用車両を求めるオーダーに対するチューナーの回答

R34に搭載されるRB25DEエンジンを換装

今回紹介するのはお馴染みのS30Z。ベースとされたのは1971年に追加モデルとして発売された240Z(S30のデビューは1969年)。

マルマンモーターズで依頼を受けた時点ですでに、現在の外観になっていたためにその経緯は明らかではないが、もともとはグランドノーズ(Gノーズ)を装着したZ-Gであったらしい希少人気モデル。

オーナーさんにとってはそんな貴重な240Zでもあることはお構いなし、大好きな旧車を安心して日常使用できるようにとアップデートを敢行を決意。これまでにもこのような車両製作の実績を持つ、マルマンモーターズの門をたたいたとのこと。

当初はオーバーハングの重量を減らして、より軽快にすべく4気筒エンジンを搭載することも提案したが、やはり6気筒エンジンを搭載したいということで、最後期型のRB25DEネオストレート6をベースに、オートマ仕様として仕上げることに。

本格的なパワーチューンを好む人には少し物足りないかもしれないが、トラブルフリーな日常使用車両を求めるオーダーを考えると、トラブル要素の少ないNAエンジンの選択が最適というのが、マルマンモーターズの最終的な判断で仕様が決められたそうだ。

RB25DEエンジン&ミッションなどの換装にあたっては、程度の良いC35ローレルをまるごと用意した。ハーネスやECUなどをそのままの組み合わせで移植することによって、車両製作のコストを下げられることはもちろん、車両診断等も現行車同様に行えるようになるのがそのメリット。

トラブルが発生しにくいパーツの組み合わせに加え、万が一の場合でも「その診断が速やかにできるように」という配慮がなされているのだ。さらにシャーシ側はS30、機関系はC35ローレルと、修理の際にもパーツ選択で悩む必要がなくなり維持管理に関しても不安要素を解消できる。

当然オートマにはパワーモード/スノーモードの切り替えも生かされるなど細部のフィニッシュにも妥協無し。

その他、オリジナルの雰囲気を壊したくないというオーダーのあったメーターは、内部パーツの組み直しでC35ローレルの電子制御に対応させるなど、マルマンモーターズならではの高い技術で作られた車両だ。

ちなみに、NA&オートマと聞くとダルな走りを想像をする人もいるかもしれないが、その心配はまったくご無用。なんせ、1トン弱のボディに200psのエンジンの組み合わせは、機敏なハンドリングを確保するにはじゅうぶんなもので、オートマでもじゅうぶんスポーティなフィーリングだという。じつは、製作したマルマンモーターズ自体がそのバランスの良さに驚くほどの仕上がりだというから侮れない。

取材協力:マルマンモータース

マルマンモーターズで使用している故障診断機“G-scan”にも対応。エンジン状態のモニターなども容易に行うことが可能に仕上げられている。

S30Zのメンバーに適合させるためオイルパンを加工。フェアレディZ(Z31)オイルパンがあれば無加工で使用できるが、廃盤になっていて入手が困難だという。

3層式のラジエターはアッパータンクの水路を加工し、RBエンジンに適合させている。もともとはL型エンジン用のものだ。

インテリアに関しては、オリジナルの雰囲気を極力残したいという要望があり、ATのセレクターレバーまわり意外は見た目も変わらないように仕上げている。しかし、実はタコメーターは電子制御に改造されるなど手の込んだ作り込み。また、よく見るとオートマのモードセレクタースイッチも装備。

トラストに特注したという縦デュアルマフラー。低速トルクを確保するためにメインパイプの60φとされている。