ランエボX(CZ4A)チューンドの戦闘力を分析! ノーマルと500psチューンドのガチ加速競争!

恐るべき500psチューンドの性能! 時速180キロ到達時間は約10秒も短縮!


チューンドvsノーマル性能比較

  チューンド ノーマル
0→50km/h加速 1.93秒/11.64m 2.55秒/14.80m
0→100km/h加速 4.08秒/56.91m 6.66秒/104.93m
0→150km/h加速 7.91秒/189.51m 13.07秒/331.73m
0→180km/h加速 10.72秒/319.57m 20.61秒/683.27m

※ノーマルはランエボX GSR/5MTの数値。同条件で計測。ランエボのリミッター作動速度は189.80km/h。


高出力化と耐久性を両立する2.2Lエンジンと最新ターボの組み合わせ

4WDターボらしい加速力で定評のあるランサーエボリューションX。長きに渡って搭載された4G63ユニットから、アルミブロックの4B11に変更された。その強度面の不安から、パワーアップに対して二の足を踏んでいる人もいるのではないだろうか。

しかし、ノーマルの0-180キロ加速が20秒61なのに対し、Gフォースが持ち込んだチューンドはわずか10秒72で駆け抜けた…、と聞けばどうだろう?(いずれも5MT車) まさに別次元ともいえる加速性能に、魅力を感じるオーナーも少なくないだろう。

ちなみに、このランエボXは街乗りメインでたまに高速道路を飛ばすという一般的なチューニングカー。

450〜500psがノーマルの限界というエンジンはHKSの2.2Lキットを組み込み強化。これにアメリカのドラッグレースで1、2位のシェアを誇るというプレシジョンの750Rターボキットを組み合わせ、最高出力550ps(ダイナパック計測・補正なし)を発揮している。

「ランエボXは後方排気のためにスペースが限られるうえに、熱がこもりやすくエキマニが割れるリスクが高い。その対策としてこのターボキットでは鋳造ステンレス鋼材のエキマニが採用されています。これで熱によるトラブルを予防しているんです。また、タービンはかなり上側にオフセットしてマウントされているため、サクションパイプが太くできるのもメリットです」とGフォースの田澤代表。

TO4Zクラスの風量というこのタービンは同社のデモカーでも採用され、高性能と耐久性に実績があるもの。コンプレッサーハウジングにはサージングを予防するポーテッドシュラウドが設けられ、軽量なビレッドブレードにより、幅広いパワーバンドを実現している。

アタックを担当したターザン山田によると「ノーマルは7000rpm以降で力がなくなるけど、このランエボXのレブリミット8000rpmまで力強く加速する。もっとまわりそうな余裕すらあるね。とにかくパワフルだよ。ただ、1〜4速までのギヤがクロスしすぎていて、5速に入れると加速が若干鈍ってしまう。クロスレシオで6速までギヤがあればまだまだ加速するのに…」とのこと。

ちなみに0-400mも12秒28という速さ。ちなみに、ロスなくシフトチェンジできるツインペダルのSST車ならば、ギヤ比とシフトロスの少なさからその加速性能はさらに上まわるという。エアコン&オーディオ付きのストリートスペックでこのタイムを刻むのだから、ランエボⅩの潜在性能は侮れない!!

取材協力:Gフォース

HKSの2.2Lキットで強化したエンジン。4B11の排気量アップといえば純正クランクを加工した2.3Lキットもあるが、ストロークが長くトルク重視なうえ、コンロッドのピン径が細くなり耐久性に劣る。サーキットユーザーなど高回転多用派には信頼性の高い削り出しクランクを使用した2.2L化をオススメしている。

AMSプレシジョンの750Rターボを装着、最大ブースト圧1.8キロ時に550psを発揮する。燃料系を強化すれば、更なるパワーアップも可能。

後方排気となる4B11では熱がこもりやすい。AMSキットでは付属の鋳物マニで上側にオフセットしてターボをマウントし対策。

約500psでエアフロの計測限界を迎えるため、F-CON Vプロ4.0を使ってDジェトロ化。CAN制御が入るため純正ECUも併用してマネージメントを行なう。

インタークーラーはHKSのRタイプ。エンジンルームに溜まった熱気は、バリスのダクト付きボンネットで引き抜く。4B11は油温が上がりやすいのでオイルクーラーを装備。

ミッションはノーマル5速でファイナルの変更もしていない。エアコンやカーナビも付いており、街乗りも快適。ステアリングはスパルコ製をチョイス。

大型サイレンサーを横置きにしたGフォースオリジナルのチタンマフラーをセット。排気効率を高めつつ、ジェントルなサウンドを実現した。メインパイプは80φ。

奥行き感のあるエンケイRS05RRに、アドバン・ネオバAD08Rを組み合わせる。タイヤサイズは前後とも265/35-18。ローターはエンドレスのスリット入りに交換済みだ。

スペック

POWER:550ps/7500rpm

TORQUE:65.5kgm/4500rpm

エンジン:HKS2.2Lキット(鍛造ピストン、H断面コンロッド、フルカウンタークランク)/AMSプレシジョン750Rタービン(最大ブースト1.5キロ)、鋳造ステンエキマニ、ウェストゲート、ダウンパイプ/東名パワード・カムシャフト(IN280度、EX280度)/HKS1000ccインジェクター、F-CON Vプロ4.0、EVC5、Rタイプインタークーラー/サード ラジエター、サード275L/h燃料ポンプ/Gフォース チタンマフラー、ワンオフオイルクーラー

ドライブトレイン:エクセディ・メタルツインプレートクラッチ

サスペンション:オーリンズ車高調Gフォース仕様(F14kg/mm R12kg/mm)、クスコ調整式アーム

ブレーキ:エンドレス 大径ローター

ホイール:エンケイRS05RR

タイヤ:アドバン・ネオバAD08R(F205/35R18 R265/35R18)

インテリア:DefiアドバンスZD、スパルコ・ステアリング、レカロ・バケットシート

エクステリア:バリス・フルエアロ