WRX STI(VAB)の最高速をガチ検証! 「スピードリミッター解除」と「ブーストアップ仕様」のデータを公開!

チューニングシーンで根強い人気を誇るVAB型WRX STI。その性格からメインターゲットはおのずとサーキットに偏りがちだが、ここではOPTION誌らしく最高速というステージを通してVABの可能を探ってみた。


リミッター解除のみで253.7キロをマーク!

260キロ以上を狙うならギヤ比変更がカギになる

これまで、インプレッサやEJエンジン搭載車によるOPTION誌の最高速アタックへの参加例は過去2台のみ。結果は、クロスミッション搭載のGF8が232.1キロ、タービン交換車のGRBで260.9キロとなっていた。

だが、これらは共にピックアップを重視した生粋のサーキットアタッカーであり、それゆえ最高速は重視されていない。そのため、実際にはEJ20ターボの最高速仕様というものは前例が無く、エンジン単体で見ても最高速へ特化した場合のポテンシャルは実に興味深い。

そして今回、VABという素材のデータ取りの意味でECU-TEK(フルコン)にてリミッターカットを施したのみの状態と、さらにブーストアップ仕様のマップを書き込んだVプロ&EVC6を稼働させて2種類の仕様の計測に挑んだ。

ちなみに、ノーマルのVABは最大ブースト圧が1.5キロかかっており、その後1.0キロで安定する。ブーストアップデータはブースト圧のタレを1.3キロまでに抑えたデータとなっている。

さて、本題の測定結果に話を移していくが、リミッターカットのみの状態ですでに253.7キロという好記録。そして、ブーストアップデータでは、EJ20搭載車のトップとなる262.8キロをマーク!

速度計測には小野ビットを使用。左がリミッター解除のみ、右がブーストアップ仕様の記録。

なお、以前計測したGRBは、550psを誇る2.2L+GT3037Sタービン仕様で260.9キロ。ギヤ比はVABもGRBも同じで、ギヤ比の関係で260キロ付近が一つの壁となっている。事実、VABの計測データでもその付近での加速Gはほぼ0に等しい状態となっていた。つまり、最高速に限っていうならばこの先はファイナル変更などが不可欠ということが判明した。


テールエンドはトラスト製を利用しているが、マフラーは理想の排気効率を求めるためワンオフ製作されている。

タイヤは前後265/35-18のディレッツァZIIスタースペックを装着。なお、ホイールはブラックで統一したSSR GT V02だ。

このVABはいずれフルチューンを施すことを見越してVプロ制御を選択している。