【ROUTE-KS NSX(NA2)】販売台数14台の超希少な“Sゼロ”モデルをベースにしたスーパーチューンド!

NSXの理想系を追い求めたルートKSのゼロフォース・ファイナル

希少モデルのSゼロをベースに限定17セットのボディキットを開発

このNSXは、ルートKSのデモカーでもあるが、どちらかというと代表である河合さんの愛車というほうが正しいかもしれない。

というのもこのマシン、河合さんがルートKSを設立する以前から、そして新車から乗り続けてきた思い入れ深い車両でもあるからだ。

ベース車両は希少なSゼロというモデル。Sゼロというのはリトラクタタブルの後期型(3.2L、6速のNA2)であるタイプSのなかでも、エアコンやパワステ、オーディオレスとして軽量化された走り専門モデル。その後、発展系としてNSX-Rが設定されたこともあり、Sゼロの販売台数はわずかに14台と非常に希少なモデルとなっている。

代表の河合さんが、このSゼロを相棒としながら軽量化やチューニング、そしてエアロチューンを施して鈴鹿サーキットなどを走っていたのがルートKSの原点というわけだ。

ちなみに、この車両は2003年にルートKSの初代デモカーとして筑波サーキットアタックを敢行、目標とした1分切りは惜しくも果たせなかったものの、当時NSX最速となる1分0秒3を記録しているのだ。

当時の外観はイエローを貴重としたカラーリングで今とは異なる初代ゼロ・フォース。“いかにも空力のよさそう”なNSXのスタイルは、当時大きな注目を集めたので覚えている人も多いだろう。

ルートKSの足跡を語る上で外すことのできないSゼロはそれから進化を続け、取材時にはワイドボディキットのゼロフォース・ファイナルで全身を覆っていた。

このエアロのコンセプトは、走行性能の向上はもちろんNSXのスタイルを極限まで引き立てるボディキットだ。

ちなみに完全な量産エアロキットにしてしまうと所有する満足感が薄れてしまうとの配慮から、製作台数を17台。もちろん全て完売したことは言うまでもない。

取材協力:ルートKS

走り系NSXの象徴ともなっているニューGTダクト。アクリルガラス化して装着するのが一般的だが、より軽量化を求めるユーザーにはこのようなFRPカバーへの装備も可能。フレッシュエアをエンジンルームへ引込むことで熱害防止となるのはもちろん、約10kgの軽量化となり侮れない効果を生み出す。

エアロミラー風に見えるが、実は被せタイプのGTミラーカバー。側方視界を確保する実用性重視のドレスアップアイテムだ。ちなみに、後ろに見える左右ドアガラスは軽量化のためにアクリル化されている。

後期型の固定ライトに対応したGTボンネットや、センターマウントのGTウイングもルートKSの人気製品。ボンネットにはラジエター冷却用の走行風排出ダクトが設けられ、カーボンとFRPの設定がある。

Sゼロはリトラクタブル仕様の後期モデルだがこのマシンは固定式ライトを移植。固定式ライトへの移植は前期モデルNSXユーザーの定番メニューになっているが実はリトラ派も多いとのこと。

エンジンは後期型(3.2L)仕様のファインチューン。排気はエキマニからマフラーまでストレートのルートKSオリジナル。インフフィニティ用スロットルやF-CON Vプロのセッティングなどはエスプリの手によるもの。

もともとサーキット仕様として作り込まれた車両のため、ウィルウッドのブレーキキャリパーにSタイヤをセット。サスペンションはクァンタムの車高調に前後18kg/mmのスプリングを組み込んでいる。LSDはOS技研のスーパーロックLSDだ。